いずれ崩れ行くか、あきらめるのか


今日ねぇ、友達がプレイステーション三をくれるってんで、岡山までエンヤコラサですよ

で、なんかついでで、そいつの友達の弟。
つまり、友達の友達の弟が漫画家志望なので見てやってほしい。とね。

いいけど、もうそれ誰だよ超他人じゃねえかよ

まぁ、僕はちょっと漫画家志望と話すってのに少し抵抗がありまして
苦い思い出がありますし...

でもねえ、プレイステーション三くれるお方の頼みだしねえ...というのもあるので

どんなやつ?とだけききました。
答はフツーのやつ、と

まぁならいっか!とね、こころよく承り。
もし、そいつがスゲー才能持ちたったら刺激にもなりますし...

で、弟の家にね、いきましてね

居間のこたつにね、ころがってんのよね。
男がよ

そいつがその、弟君でね。
母親に、なんやかんやいわれて引きずられてこっちにやってきたんですよ。

なんかモニョモニョ呟いて、そのまま僕の足元に崩れ落ちたんです
で、顔を手で覆って、動かなくなりました



イヤー...この時点でね。悟りました

アッコリャジライダゼ!


しかし、彼と漫画のお話をしに来た僕ですから
役目は果たさなければならない

いつかと同じように、僕が最近かいてきたネームと、未完成ネームをひとつずつ見せたんですよ

するとどうだろう。

弟は見ない。転がったまま。
そしてその父と母が集まってくる。
僕のネームを読み出す弟君の父母。
しかも音読。



なにこれ!?



いや、はぁ!?なんなの!!
つーかなんで音読すんだよ!やめろ!!

弟!!お前は読めよ!!
漫画家志望じゃねーのかよ!!
(まぁ、弟君のははの余計な気遣いで僕はそこにいたんだろうけど、それでも読めよせめて!)

でね、彼の母が彼の漫画を僕に読まそうとしたその時!
襲いかからん勢いで止める。弟母をとめる。


うん...もう、なんなの君
俺はなんのためにここにいるんだよ!?
コノヤロウ!!

で、母がね
「ごめんなさいね、反抗期でねえ」
とね。

仮に事実でも!それは言うべきじゃないんじゃないかなあ!?ヤダモウ無神経!

そこで彼の兄が(つまり僕の友達の友達、ケモナー。同人誌を17ギガバイトもっている。)
ゲームでもすっか、と。大乱闘Xをはじめたんです。
うってかわって弟、ノリノリ。
大乱闘は自信満々。やけに強い。

そーいうやつか
と、思いました。

大乱闘がおわり、おばさまが昼御飯をこしらえてくれたんです。カレー。
ちなみに僕は昨日の晩飯もカレーでした。



でね、弟君がね、勉強する意味がわからない
とね、いうんですよ。
そして、彼は漫画家にはなりたいが
美術の勉強はしたくないという。
(デッサンとか、油絵とか、水彩とか)

美術の勉強を進めたのは彼のははなんですが、彼は
「だから嫌っていってんじゃん、なんでいやっていってんのにやらせようとすんの」
とね。ナマイキだぞクソガキ。

彼が書く漫画はギャグ漫画だそうなので
まぁ、面白ければギャグはべつに絵はなんでもいいんでそんな美術の勉強を無理にさせなくてもいいと思うんですがね
ただまぁ彼、漫画学部にいこうと考えてるらしくね。
僕は正直漫画学部は全く信用してません。
大学でわざわざ学ぶことじゃねえだろ家でやれよと思うよ
で、それをやんわり止めようと、そしてついでにフォローもしようとおもって

べつに漫画を書くのに美術の勉強が絶対に必要というわけではないし、むしろ漫画学部にいって漫画のことだけ学んでもあんまり意味がないだろうし、だからここはフツーの経済学部だとか、そんなとこにいってみるのもひとつてだと思う。
専門的な知識を得てみればそれを漫画にいかすこともできるだろうしね。
そもそもまだ高校一年生なんだし、そんなに急に決める話でもないと思うよ

と、大体こんな感じのことをいいました。


すると彼ボソボソっと

「その知識を漫画にいかすって、具体的にどういかすんですか...」

とね。

だから僕は具体例を出そうと思い

東野圭吾っているじゃん。小説の。
あれはほら、理系のとこをでたから物理の知識を小説にいかすことができたんじゃん
ミステリーだの謎解きだのにさあ

と、いいました。

すると彼は、ニヤリと笑い
「だからそこを具体的に...」


と。なので僕は

「いやそこは自分で考え...というか、理系のとこ出て、そこでえた物理の知識を小説にいかしたんじゃん?」

とね、すると彼またニヤリ

「もっと具体的に...」









は?





バカなのかテメーは!
具体的のいみわかってんのか!?
それになんだその鬼の首をとったようなニヤニヤは!!バカさらしてるだけだぞ!!

ムカツクッ!イライラする!!
ハキハキしゃべれ糞が!!!

こう、年下の反抗期かましまくりの奴に
「へへっ、一本とってやったぜ...」
とか思われるのがムカツク!!!
大体とれてねーよ!!バカが!
ゲームばっかしやがって!

と僕は思いましたが、そこはまぁ年上の余裕をかもし出して、彼から離れようと思い
こう、あわあわして、そ、そーだねーとかいって部屋から退散しました。こうすると満足して追撃してこなくなります。

しかしなんか弟君ついてくるめんどくせえ
と思いきや
なんか呼び止められてる
パパが呼んでるみたい。

まぁ弟君がなんか言われてる間、
僕たち(私、友達、友達の友達)はサウスパーク見てました。映画のやつ。

したらおばさまが出てきて
先ほど見せるのを止められた弟君の漫画を見せてくれました。
いやあ、まさかねえ。
さっき見せようとしてきた漫画
まさか小学三年生のときかいたものだとはね...
カービィが出てましたねえ

なんなんだよ...
なぜ、こう、俺が真面目にやればやるほど相手はこうもふざけた行為をするのかね

いったい小学三年生の時にかいた漫画がなんになるんだよ!?
バカか!!!
いつもこうだよ!!
俺だけしかネーム持ってこねえじゃねえかよ!!!
呼んどいてよ!!!
漫画家志望なら漫画を描けよ!!!!!!
あああああああもううううう!!!




で、暫くするとまたもおばさまが出てきて
何やら意味のわからんことを言う
「弟君を慰めてやってほしい」
と...



どうも弟君、ぱぱにこっぴどく怒られたようでなんか、泣いてました。
高校一年生の男が親におこられたぐらいで泣くなよな...
しかも怒られた内容も勉強したくないなら学校いくなとか言う正論だししょうもないし

心にもない慰めの言葉をはき、漫画家にはなりたいんだったら、まずどっかに投稿したらいいよとアドバイスをし...

で、帰り際におばさま、
またなにかあったら相談させてもらうとのこと、こんな感じの息子だが変えてほしいとのことエトセトラエトセトラ...

だれがそんなことするかあボケがぁぁぁ!!
死ぬほどめんどくせえんじゃああああ!!!
あああああ!!!あーーー!!!





もう意味が分かりませんでした
二度と漫画家志望の人間と話したくない...



それでそいつらとは別れ、プレイステーション三をもらいうけ、そいつの持ってたゲームソフトすべてももらい受けました。


みんなも、漫画家志望の人で、ろくにネームをかかないひとには近づかない方がいいぞ!
すげえめんどくせえから!



おわり!